信越トレイル沿線の森や集落には今でも多くの炭焼き窯跡が残されている。梨平峠の麓にある羽広山集落においても農閑期の貴重な収入源で、1990年頃までは30軒以上の家が炭焼きを行っていた。炭や薪は間伐材を利用するため環境に負荷を与えにくく、里山の自然と人々の暮らしが持続可能な関係を保つ上でその価値が見直されつつある燃料である。